茨城県守谷市の常磐自動車道で起きた「あおり運転事件」をめぐり、無関係の女性について「かかわっていた」というデマがインターネット上で広がりました。自分も「刑事事件に関与した」というデマ被害に長年苦しんできた、お笑い芸人のスマイリーキクチさん(47)は、デマが安易に拡散する状況に警鐘を鳴らします。
――またも、事件と無関係な人を容疑者扱いするデマが拡散しました。
「本当に残念で悲しい。事件に対する怒りの矛先を向ける相手を世間が求めるなかで、こういったデマが広がるのだと思います。その場合、情報が真実であるかどうかなどは関係なく、怒りをぶつける先があればいい。元の情報はだれが書いたのか、正しいのかどうかも疑わない。しかも、ネット上で怒りが共有されることでさらに凶暴化します。『正しいことをしている』という意識で拡散させているので、たちが悪いし、怖いです」
――キクチさんも1999年、ある少年事件の犯人だといううその情報を流されました。事件の当事者と同じ出身地で年齢が近いだけだったそうですが。
「最初は否定すれば、それで終…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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