警察官になりすまして高齢女性からキャッシュカードをだまし取ったとして、大阪府警は、横浜市保土ケ谷区岩井町の無職、大屋孝夫容疑者(24)を詐欺容疑で現行犯逮捕し、20日に発表した。容疑を認めているという。
特殊詐欺捜査課によると、大屋容疑者は他の人物らと共謀し、19日午前、「大淀警察署の警察官」をかたり、大阪市北区の80代女性宅に「詐欺の犯人を2人捕まえた」「あなた名義のキャッシュカードで40万円を出金している」「警察官にカードを渡して下さい」などと電話。その後に女性宅を訪問し、キャッシュカード2枚をだまし取った疑いがある。
同課によると、大屋容疑者はカードを受け取る「受け子」役だったという。特殊詐欺グループが訪問前にかけてくる「アポ電」が付近で相次いでおり、警戒していた捜査員が大屋容疑者を現行犯逮捕した。
府警によると、大屋容疑者は女性から警察手帳の提示を求められると、「今は手帳がなくなり、こういう画像になっている」と話し、スマートフォンに警察手帳らしき画像を映して見せたという。捜査幹部は「警察にはスマホの手帳は存在しない」と注意を呼びかけている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル