千葉市のZOZOマリンスタジアムで18日午前、音楽フェス「スーパーソニック」が始まった。名称変更前のサマーソニックは例年延べ10万人以上が参加する一大フェスで、今年も1日当たり1万枚以上のチケットが事前販売されていたが、千葉市によると、18日正午時点の入場者数は約2500人という。
開幕から約1時間、入場客は2500人止まり
開始1時間前の午前9時50分ごろ、開場を待つ参加者が1・5メートル程度の間隔を空け、長い列を作っていた。雨をしのぐため、レインコート姿が目立つ。足もとには「こちらでお待ちください」と記されたマーク。スタッフが「距離を保ったままお進みください」「詰めすぎないようにご注意ください」と声をかけて回った。酒を飲みながら並んだ人もいたが、入り口手前でスタッフに止められていた。
列にいた東京都内の女性(19)は、中学時代から好きだった海外アーティストを目当てに参加した。「前々から楽しみにしていた。開催できたことはよかったけど、自分の中でも(参加して)いいのかなという気持ちは今もある」と心境は複雑だ。
会場の外、聞こえてきたのは
フェスが始まると、会場外にも音楽や歌声が漏れ聞こえたが、歓声は聞こえなかった。
会場に入った都内の男性(23)によると、観客はまばらで、無言で手拍子をしながら演奏を聴いていたという。男性は「感染対策はしっかりできていたと思う」と話した。男性は入場時、布マスクを着用していたが、不織布製のマスクを手渡されたほか、飲みかけのペットボトルも持ち込めないと言われ、すべて飲みきって捨てたという。
参加した都内の男性(21)は「声を出せなかったが、それでも十分楽しめることがわかった」と満足そうだった。
フェスに関わった女性アーティストは、「お客さんが声は出せなくても体を動かしてのってくれた。安心してできたのでよかった」と振り返った。普段は主にダンスミュージックが流れるクラブで活動しているが、コロナ禍でライブの機会は激減した。「音楽を仕事にしている人にとっての生活もある。感染対策をしながら楽しめる場があってもいいと思う」と訴えた。
同スタジアムを所有する千葉…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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