男性ばかりの地方議会に女性が入ると、どんな変化が起きるのか。
福岡、佐賀の女性議員3人が、政治家を目指す女性らに体験を話すシンポジウムが10日、福岡県春日市であった。3人とも現在2期目で、立候補前や選挙での苦労を語りつつ、「親子傍聴席」ができたり「生理の貧困」対策が進んだりといった成果を紹介した。
「(新顔の時は)駅頭に立つと、よく男性から『邪魔だ』などとからまれた。セクハラまがいの発言や威圧的な態度がきつかった」
選挙にまつわる苦い思い出を話したのは、後藤香織・福岡県議。政治家を目指して様々な政治塾に顔を出した時も、「夜飲み会にいけないから無理だろう」と言われたり、子育てやジェンダー問題の課題を語ると「それより経済、外交でしょう」と否定されたりし、立候補までに8~9年を費やしたという。
一ノ瀬裕子・佐賀県議は、選挙に詳しいと紹介された男性から「2人で話したい」など私的なメッセージが来るようになって全身にじんましんができ、連絡を絶った体験を語った。
同僚議員から「セーラー服を…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル