取材考記 東京経済部・土居新平
7月11日、セブン―イレブンが沖縄県に初進出した。47都道府県で最後となる出店に期待は高く、那覇市の店では午前7時の開店前から200人の列ができた。
先頭にいたのは、千葉県の男子大学生。前日夜に沖縄入りし、店の前で朝を待ったという。
セブンのどこが好きなのですか。こう聞くと、彼は「商品力が『神』です」と答えた。そして、語気を強めて一言つけ足した。「セブン本部はクソですけど」
彼の声は記事にしなかった。言葉として乱暴だし、初進出に盛り上がる空気を伝えるのには合わないと判断したからだ。
その代わり、2番目に並んでいた地元の大学生の「おにぎりがおいしいと聞いていた。ファミマやローソンとの違いを確かめたい」という声を紹介した。
吐き捨てた言葉 その真意は
でも、ずっと「本部はクソ」という言葉が気になっていた。9月下旬、連絡をとって改めて話を聞いた。
彼は大学4年の清野哲生さん(…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル