静岡県裾野市にあるトヨタ自動車東日本の東富士工場が、今月10日に生産を終了して53年の歴史を閉じた。即位パレードに使われたあの高級車も、街を走るタクシーも、みんなこの工場から旅立った。日本の車社会を支えた工場の跡地は来年2月から、トヨタの最新のスマートシティに生まれ変わる。
工場内を取材したのは12月17日。生産終了の1週間後で、建設業者の大型トラックが出入りしていた。2018年7月に工場閉鎖が発表され、役割を終えた施設から順次撤去されているという。
工場が開設された1967年、日本はモータリゼーションの絶頂期だった。敷地の北側には、かつて工場と国鉄(現・JR東海)の御殿場線をつないだ引き込み線のレールが残る。輸出する車を港に運ぶために使われていたが、道路網の発達や海外での現地生産が進んだことで、82年ごろに役割を終えたという。レールとレールの間に生えた樹が大人の背丈ほどに成長しており、輸送手段が変化した歴史を物語っていた。
53年間での生産台数は、約7…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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