能登半島地震で被災し、山梨県に一時避難する予定だった日本航空高校石川と日本航空大学校石川(石川県輪島市)が4月から、東京都青梅市の明星学苑青梅校に避難先を変更することになった。4月初旬までに仮設寄宿舎を整備し、生徒・学生約1千人が対面で授業を受ける。
同高と大学校を運営する日本航空学園(山梨県甲斐市)と、明星学苑(東京都日野市)が3日発表した。
期間は1~3年、建物は無償で
日本航空学園によると、当初、能登キャンパスの被災を受けて、系列校のある山梨キャンパスに仮設校舎や寄宿舎を整備し、4月から生徒、学生を移す方針だった。だが、資材高騰などで仮校舎建設に予想以上の資金が必要となり計画が難航。東京都の仲介で、明星学苑と協議し、青梅校の土地と建物を無償で使うことで合意した。期間は1年から3年を想定している。
高校の全生徒と、大学校の大半の学生が青梅で学び、大学校の一部学科の学生は山梨と北海道のキャンパスに一時避難させる。18日開幕の選抜高校野球大会に出場する野球部などの生徒が山梨で練習を続けていたが、高校の部活動は今後も引き続き石川県の大会に出場する予定だ。
青梅校は広さ80ヘクタール。青梅市の誘致で明星大学青梅校が1992年に開設され、本館、図書館、体育館のほか、陸上競技場、野球場を備える。ピーク時には2千人を超える学生がいたが、2015年に日野校にキャンパスが集約され、通学する学生はいないという。
航空学園の担当者は「建物をそのまま使えるのはありがたい。敷地内の仮寄宿舎は700人分以上は整備したい」と話した。(米沢信義)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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