2014年ソチ冬季五輪のスノーボード男子ハーフパイプ銅メダリストの平岡卓(23)が出資し、地元の奈良県御所市に16年にオープンした「御所スケートボードパーク」に関し、同市職員だった父親(60)が建設時の法令違反で今年3月に停職6か月の懲戒処分を受けていたことが26日、分かった。市は公表しておらず「平岡選手の功績や将来への影響を考えた」としている。父親は同月に定年退職した。
パークは行政指導を受け、2月から営業を休止中。今月には利用者3200人が再開を求める嘆願書を市に提出している。市などによると、父親は「違反部分は申請し直せばいいと思っていた」と話しており「手続きを行ったうえで営業を再開したい」と意欲を見せているという。
パークは農地を転用して造られ、父親は農地法に基づく事業計画を提出した際、窓口となる市農業委員会の事務局長だった。父親は「ボウル」と呼ばれるおわん形の練習場を当初1か所と申請していたが、実際には2か所造成。無許可で待合所や駐車場も設けていた。昨年9月に市民から情報提供があり発覚。宅地造成等規制法などに違反するとして指導や勧告が行われた。父親は審査には関わっていないが、市は信用失墜行為に当たると判断した。
同施設については、付近の住民が夜間騒音を訴え、昨年7月に対応を求める要望書を市長に提出していた。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース