山形市は、市民から引き取った中古家具をフリーマーケットサイト「メルカリ」で売り始めた。粗大ごみ処分やリサイクル(再生利用)にする前に、リユース(再使用)という選択肢も考えてほしい――。販売には、そんな願いが込められている。
コロナ禍で在宅時間が増えた影響もあり、市内の家庭から出る粗大ごみの量はここ数年、増加傾向にある。市は、ごみ減量に向けてリユースへの関心を市民に持ってもらおうと、昨年2月からは、メルカリに市の備品を出品するといった施策を展開してきた。
昨年11月には市民から不要な家具などを引き取るイベントを開いた。今回、集まった不用品83点のうち、リユースできると判断した43点を、300円均一でメルカリに出品した。2人がけのソファや木製のタンスなどがあり、すでに半数ほどが売れた。
購入者には、配送ではなく、エネルギー回収施設(山形市漆山)で直接手渡す。売り上げは、市のリユース事業などに使う。今後もメルカリで様々な不用品を出品する予定だという。
佐藤孝弘市長は昨年12月の会見で「行政がきっかけをつくり、個人にもできることを広めたい」と語った。ごみ減量推進課の担当者は「自分にとっては不要でも、他の人には役立つものは多い。今回に限らず、家庭内でもリユースの取り組みを進めてほしい」と話す。
市のメルカリのサイト(https://mercari-shops.com/shops/ojZwWyfZxEGXibwmvdGg5a
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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