タイ北部で2007年11月、旅行中だった大阪市の川下智子さん(当時27歳)が何者かに殺害された。約12年が過ぎた今も、容疑者の特定はできていない。そんななか、タイの法務省がバンコクで記者会見を開き、捜査線上に浮上した人物のDNA型鑑定の結果などを説明した。
事件が起きたのはタイ北部スコータイ。世界遺産に指定されている寺院遺跡「ワットサパーンヒン」近くの遺跡公園で、07年11月25日、川下さんが首を刺されて死亡しているのが見つかった。劇団員だった川下さんは、休暇を取って1人でタイを訪れ、王朝遺跡などで有名なスコータイを旅行していた。
現場周辺は観光地だが、目撃証言はなかった。川下さんの衣服に付着していた血痕のなかに、川下さん以外のものが含まれていたほかは、10年以上続いた捜査で手がかりは乏しかった。タイ警察は、捜査線に浮上した300人以上とDNA型の照合をしたが、いずれも関連はないと結論づけてきた。
そうした中、最近になって動き…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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