タイを拠点に活動していた振り込め詐欺グループの15人が逮捕された事件で、警視庁捜査2課が、国内からグループに指示を出していた可能性がある東京都内の男数人を特定したことが25日、捜査関係者への取材で分かった。同課は資金力のある組織がタイに「かけ子」グループを展開したとみており、首謀者の特定に向けて捜査を進める。
調べに対し、15人のうち、7人が黙秘し、2人が容疑を認めている。6人は「今は思い出せない」「詐欺をしていたとは全く知らない」などと容疑を否認しているという。
捜査関係者によると、タイ警察が3月に摘発した同国中部パタヤを拠点に、振り込め詐欺への関与が浮上した都内の男数人は、日本国内で現地の活動状況を把握するため指示を出していた疑いがあるという。
タイの拠点は15人とは別人名義で契約され、家賃を支払っていた日本人の男1人が逃亡していることも判明。同課は、国内関与者の背後にある組織が拠点の設置費用を支出していたとみている。15人の多くは多重債務を抱えてその返済のためタイに送られたとみられ、暴力団組員やその周辺者ではなかった。
【関連記事】
Source : 国内 – Yahoo!ニュース