タクシーが歩行者らを次々はね4人死傷、歩道で止まる 74歳が運転

 20日午後1時10分ごろ、大阪市生野、東住吉両区の市道大阪環状線(今里筋)で、タクシーが歩行者をはね、自転車や原付きバイクなどに次々とぶつかる事故があった。大阪府警によると、歩行者の女性2人のうち1人が死亡、1人が意識不明の重体という。原付きバイクと自転車の男性計2人も軽傷を負った。

 死亡したのは、生野区舎利寺2丁目の原井恵子さん(67)。生野署は、タクシー運転手の斉藤敏夫容疑者(74)=大阪府門真市島頭4丁目=を、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で現行犯逮捕し、発表した。原付きバイクにぶつかり、運転の男性(81)に打撲を負わせて逃げた疑いがあるが、「けがをさせたのはわかったが、逃げたつもりはない」と一部否認しているという。

 署によると、タクシーは今里筋を南下。大阪市生野区田島3丁目の交差点で横断歩道を歩いて渡っていた原井さんと女性(73)、自転車の男性(65)をはねた後、約800メートル先の同市東住吉区今林1丁目の交差点でも信号待ちをしていた原付きバイクに後方からぶつかったとみられる。その後、ガードレールなどにぶつかりながらバックやUターンをし、交差点から数十メートル北の歩道の植栽に突っ込んで停車したという。

 近くを乗用車で走行中だった飲食店員の女性(38)は、原付きに衝突後だったとみられるタクシーが「突然バックし、近づいてきた」と話す。女性の車の右後部はへこみ、「子ども2人を乗せており、当たり方が少し違えば、けがをしていたかもしれない」と不安そうに語った。

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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