勤務先のタクシー会社の互助組織「共済会」の積立金約360万円を着服したとして、警視庁は6日、元共済会理事長の野口勉容疑者(59)=さいたま市見沼区春岡3丁目=を業務上横領容疑で逮捕した。容疑を否認しているという。捜査関係者への取材でわかった。
捜査関係者によると、野口容疑者は東京都荒川区のタクシー会社の共済会理事長だった2018年5月上旬~12月上旬、共済会の口座から約20回にわたり、計約540万円を引き出し、うち約360万円を着服した疑いがある。この間、韓国に10回以上旅行をしたほか、高級ブランドのバッグや宝くじの購入、ギャンブルを繰り返し、カード決済で約1千万円を支払っており、同庁は着服金で穴埋めしたとみて調べている。
共済会には100人以上のタクシー運転手が入っていた。それぞれが毎月2千円を積み立て、会員の交通反則金の支払いやクラブ活動費に充てていたという。別の社員が口座の残高がほとんどないことに気づき、発覚。野口容疑者は「父親が亡くなった」などとうそをつき、通帳や帳簿を持って失踪していたという。
野口容疑者が会計担当をしていた社内の別の組織でも同じ時期に約300万円が引き出されており、警視庁が関連を調べている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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