4日午後7時ごろ、東京都渋谷区笹塚1丁目の甲州街道で、走行中のタクシーが「人をはねた」と、119番通報があった。
警視庁代々木署や東京消防庁によると、歩行者6人とタクシーを運転していた男性運転手(73)の計7人が搬送され、心肺停止の状態だった女性(49)が間もなく死亡、6人が重軽傷を負った。亡くなった女性と運転手以外の5人は、9歳の男児と、30代と40代の男性2人、20代と40代の女性2人。タクシーの乗客の女性にけがはなかった。
同署によると、タクシーは現場を西に向かって走行し、立体交差の高架部分を降りた直後、赤信号を無視して交差点に進入し、横断中の歩行者をはねたとみられるという。その後も数十メートル走行を続けて停車した。署は、運転手が当時、意識がもうろうとしていた可能性もあるとみており、回復を待って自動車運転死傷処罰法違反の疑いで逮捕する方針。
現場近くのコンビニで働く女性は「爆発音のような大きな音がして驚いた。来店した客から『数人が道路に倒れていた』と聞いた」と話した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル