タコの赤ちゃん、陸で次々誕生 研究者がたどりついた「秘策」とは

 北海道から東北地方の太平洋沿岸に多く生息する食用のタコ「ヤナギダコ」の子どもを陸上で大量に育てる技術を、特産地の北海道根室市水産研究所と東海大学の研究チームが開発した。北海道産のタコといえばミズダコが有名だが、近縁種のヤナギダコは食感が軟らかく、卵も美味。稚ダコを大量に孵化(ふか)させて放流することで、資源量の増加につなげるのが狙いだ。

 道内では2021年、ミズダコの漁獲量が1万2964トンに対し、ヤナギダコは4678トン。ヤナギダコはミズダコに似た姿だが、目と目の間にクリーム色の帯状の模様があるといった特徴がある。ミズダコよりも小型なことから、根室地方では「コダコ」とも呼ばれる。卵は「たこまんま」とも呼ばれ、しょうゆ漬けなどにして食べられている。

 ヤナギダコのオスは夏から秋にかけて、「交接腕(こうせつわん)」と呼ばれる特殊な腕を使ってメスに精子を託す。オスはその後死んでしまい、メスは翌年の春から夏にかけて産卵する。

 自然界では、メスは水深40…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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