鎌田悠
東京オリンピック(五輪)のアーチェリーコロンビア代表のバレンティナ・アコスタヒラルド選手(21)が自身のSNSで、腕のタトゥーを隠して試合に出るよう大会関係者から求められたと明らかにした。23日の試合は、長袖の服でプレーしたという。
アコスタヒラルド選手の自身のインスタグラムへの投稿によると、試合前、大会関係者に腕などの複数のタトゥーを調べられた。そのうち英語で「OPTIMISM」(楽観主義)と書かれた文字が、「政治的主張」にあたるとして問題視されたという。
投稿の中で、アコスタヒラルド選手は「普段は試合で長袖は着ない。だって暑いから。もし顔のタトゥーだったらどうしたんだろう」などと話した。その後、大会関係者はこの求めを撤回したという。アコスタヒラルド選手の次戦は28日に予定されている。
世界アーチェリー連盟にSNSを通じて経緯を尋ねたが、「承知していない」と回答した。
国際オリンピック委員会(IOC)はこれまで五輪憲章第50条に基づき、政治や宗教、人種的な意思表示を禁止してきたが、今大会からは競技会場でも試合前や選手紹介の場など、一部に限って容認する方針にした。(鎌田悠)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment