タワマン建設の影響で教室が足りなくなる。老朽化した校舎の建て替えに8年もかかる――。局所的な児童数増加や土地不足といった都心特有の事情で、小学校の校区再編や改築をめぐり、行政や保護者が頭を悩ませている。折り合えるポイントはあるのか。専門家は「地域全体の問題として、立場の違いを超えて議論する場が必要」と指摘する。(太田原奈都乃、本間ほのみ)
選手村跡地の「晴海フラッグ」入居開始
「入学したい学校の希望がかなわないということはありませんか」
昨年11月中旬の夜、東京都中央区の区立月島第一小学校であった保護者説明会。児童数の急増による教室不足に対応するため、2025年度から学区を変更することを区教育委員会が説明すると、保護者からは心配の声が上がった。
区の推計によると、昨年4月…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル