ダイハツ工業(本社・大阪府)が車両認証試験で不正をしていた問題で25日、滋賀や京都、大分の工場が稼働を停止した。ダイハツの取引企業や下請けへの影響が懸念され、働き手や工場が立地する自治体にも不安が広がっている。
琵琶湖から南へ向かった山あいに、ダイハツ滋賀工場(滋賀県竜王町)の広大な敷地が広がる。主力車の「タント」や「ロッキー」を生産する第2地区は25日に稼働が止まり、人や車の出入りがほとんど見られなかった。
ダイハツによると、滋賀工場にはほかにもエンジンなどの部品をつくる第1地区、開発や実験を担う滋賀テクニカルセンターがある。帝国データバンク滋賀支店によると、売上高の1%以上をダイハツに依存する県内企業は187社で、推計売上高は計903億円に上る。
滋賀工場が立地する竜王町とダイハツとのゆかりは深い。来年で稼働開始から50年になるが、同町の人口1万人余りに対し、工場では正社員だけで約4千人が働いている。周辺自治体も含めて、多くの下請け企業が集まっている。
「何も知らされていない中で突然の発表」
生産の9割以上をダイハツに…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル