ダム底に積もる砂、必要な水ためられず 役割終えたダム、どう壊す?

 熊本県八代(やつしろ)市には、最上川、富士川と並び日本三大急流とされる球磨(くま)川が流れる。その球磨川を望む展望台に「荒瀬ダム跡地」と書かれた案内板がある。2018年3月まで60年以上、熊本県営の荒瀬ダムがあった。

 川にはすでにダムはなく、青い水がよどみなく流れる。両岸の切り立ったコンクリートが、ダム堤の跡として残る。

 荒瀬ダムは堤高が25メートル、堤の長さが210メートルのダムで、水力発電を目的としていた。戦後の電力不足を補うため、1955年に建設された。

 当初は県内の電力需要の16…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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