山村で170年にわたり受け継がれてきた人形浄瑠璃と、全世界で発行部数が5億1千万部を超える人気漫画を組み合わせ、新たな芸能を紡ぐ――。熊本県山都町に伝わる「清和文楽」が、漫画「ONE PIECE(ワンピース)」を題材にした新作を11月に披露する。公演に向け、地元では熱気が高まっている。
8月下旬、山都町の清和文楽館の舞台に、「ナミ」「ゾロ」といったワンピースの登場人物名を書いた紙を首からぶら下げた浄瑠璃人形が並んだ。
ナレーションに合わせて、人形の立ち位置や細やかな所作の調整を繰り返す。剣士のゾロが三本の刀を操るシーンでは、人形遣いが刀をさやから抜いたり収めたりする動作を入念に確認していた。
人形遣いの一人、山下真衛(まもる)さん(31)は「これまでしたことのない動きばかり。登場キャラクターたちの原作のイメージにも近づけたいので、手探りを続けています」と話した。
決め手となったチョッパーの名場面
清和文楽は1850年ごろ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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