寺田実穂子
チラシに掲載した価格のほかに実際には別途サービス料を加算して販売していたとして消費者庁は27日、ドミノ・ピザジャパン(東京都品川区)に対し景品表示法違反(有利誤認)で再発防止策などを求める措置命令を出し、発表した。
消費者庁によると、同社は2022年10月~23年4月、チラシ上の一部の商品で、持ち帰り価格とその2倍ほどの値段となるデリバリー価格の両方を表示。消費者はデリバリー価格には配達料などが含まれるため高くなっていると認識するはずだが、実際には別途、299円を上限に最大7%のサービス料が加算されていた。チラシにはサービス料がかかることが小さく書かれていたものの、消費者庁はサービス料がかからないかのように消費者を誤認させる不当な表示だと判断した。
同社は取材に対して「今回の措置命令を厳粛かつ真摯(しんし)に受け止め、再発防止策として、社員教育のさらなる徹底、掲載前の社内審査など景品表示法をはじめとする表示に関するチェック体制を一層強化します」などとコメントした。同社によると、サービス料は今年4月に廃止し、ピザ商品についてはサービス料を含める形で値上げをしたという。(寺田実穂子)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル