京都大のチームが、国内で飼育されたチンパンジーの平均寿命は約28歳だと突き止めた。約100年前から現在まで記録がある821匹を解析した。海外では飼育下で約23歳という報告もあったが、今回のように大規模な研究は世界で初めてとしている。研究成果は4日、国際学術誌「プリマーテス」に掲載される。
チームは、サーカスで飼育されていた国内最古の記録が残る1921年から、2019年3月までに飼育記録がある1017匹のうち、アフリカや日本など生まれた場所、生まれた年や死んだ年の情報がある個体の寿命を分析した。
全ての個体の平均寿命は28・3歳(オス30・3歳、メス26・3歳)。1歳未満で2割以上が死ぬため、この影響を除き、1歳まで生存した個体の平均寿命は34・6歳(オス35・7歳、メス33・4歳)だった。50歳以上まで生きたのはオス5匹、メスで10匹いた。もっとも長生きしたのはオスで68歳、メスで59歳だった。
月別に死んだ数を解析すると、…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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