ツイッター、返信制限機能を導入へ 悪質な誹謗中傷対策の一環で(THE PAGE)

 ツイッター(Twitter)が、誹謗中傷対策の一環として、リプライ(返信)できる人を制限する機能を盛り込む方針を明らかにしたほか、ニュースやブログのまとめサイト大手のBLOGOSが、読者によるコメント機能(厳密にはフェイスブックでのコメントは継続)の停止を決定しました。ネットは誰でも参加できることが最大のメリットですが、逆に言えば、参加者の人間性が問われる世界でもあります。近年は誹謗中傷のリプライやコメントばかりが目立ち、ネットでの情報発信に懐疑的な人も増えてきました。一連の措置はネット社会の民度向上に役立つのでしょうか。

 これまでツイッターは原則として誰でもツイートに対して返信することができましたが、近年は、見るに耐えない誹謗中傷の返信が大量に寄せられるといった問題が発生していました。著名人の中には、ツイッターをやめたり、悪質な誹謗中傷に対しては法的措置を取る人も増えています。はるかぜちゃんの愛称で知られ、ネット上で多くの注目を集める女優の春名風花さんは、虚偽や誹謗中傷の投稿がひどすぎるとして、とうとう訴訟に踏み切っています。

 こうした事態を受けてツイッターでは、近く、返信制限する機能を実装することになりました。従来と同様、誰でも返信できるモードに加え、投稿者がフォローした人などが返信できるモード、誰も返信できないモードなど4種類から選択できるようになります。いわゆる「クソリプ(どうしようもない返信のこと)」に悩んでいる人にとっては有効な機能と言えそうです。

 BLOGOSは、オピニオン性の高い個人ブログを中心に全文を転載するサイトで、最大のウリは読者が自由に記事にコメントできることでした。当初はそれなりに効果を発揮していましたが、誹謗中傷のコメントや、特定の投稿者のコメントばかりが目立つといった状況になっていました。BLOGOSは1月31日でコメントの書き込み機能を停止すると発表。2月以降は新規のコメントができなくなり(過去のコメントはそのまま掲載)、フェイスブックと連動したコメント機能のみが利用できます。

 日本では困ったことに、誹謗中傷と言論の自由を混同している人が多く、コメント欄などが制限されると一部の利用者は「言論の自由が侵害された」などと騒ぎ出す始末です。面と向かって人に言えない事は、ネットでも同じであるのは言うまでもありません。本来、ネットはオープンであることが望ましいのですが、社会常識に欠けた利用者が増えている以上、こうした措置もやむを得ないでしょう。

(The Capital Tribune Japan)

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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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