ツツジがなくなったビッグモーターの店舗前 埼玉県警が実況見分

有元愛美子 浅田朋範 仁村秀一

 中古車販売大手のビッグモーター(本社・東京都港区)の所沢店(埼玉県所沢市)近くの街路樹がなくなり、土壌から除草剤の成分が検出された問題で、県警は24日、同店近くの植栽スペースで実況見分をした。県から器物損壊容疑で被害届を受理しており、改めて土壌の成分を調べたり、関係者に事情を聴いたりして街路樹がなくなった経緯を明らかにしていく方針だ。

 現場は、県が管理する国道・県道に挟まれた所沢店前の歩道の植栽エリア。7月に約7メートルにわたってツツジがなくなっていることが判明し、その後、県による現場の土壌調査で除草剤成分の「グリホサート」が検出された。県は何者かが除草剤をまいたとみて今月18日に容疑者不詳のまま県警に被害届を提出。県警は24日、植栽エリアで写真を撮ったり土壌を採取したりした。今後、土壌の鑑定や関係者への聴取を通じて、本格的に全容解明を目指す。

 一方、ビッグモーター側は今月23日、昨年から今年にかけ、埼玉県内の所沢店と八潮店(埼玉県八潮市)付近の植栽エリアに除草剤を散布した事実を確認したと県に報告し、原状回復をしたい考えを伝えた。県によると、道路環境課を訪ねた同社幹部が「ご迷惑をおかけして申し訳ない」と謝罪し、土壌の入れ替えや植物の植え替えの費用を負担すると説明した。ただ、県は「被害届を取り下げるつもりはない」としている。(有元愛美子、浅田朋範、仁村秀一)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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