テクニック本より、読むなら受験小説 親として到達したい感情を知る

 中学受験をテーマにした人気漫画『二月の勝者』がテレビドラマ化され、10月中旬から放映されます。9月には『翼の翼』が、8月には『天現寺ウォーズ』が発刊されました。いずれも中学受験をテーマにした小説です。

 これらの作品を読みながら私は、「あー、これこれ! 親としてこの感情に到達できれば笑利は確定なんだよ!」と、何度もひざを打ちました。その瞬間がいつやってくるのかが、これらの物語を読むと理屈抜きでわかります。そこへ向かって中学受験の日々をすごすことができるようになります。目の前の模試の結果に一喜一憂しながらも、そんな自分たちの状況を一歩引いた視点から客観的にとらえられるようになります。

 やっぱり物語の力ってすごいですね。私がこの連載をはじめとするいろいろなところでさんざん理屈をこねて伝えようとしているメッセージが、理屈抜きでスッと読者の心に届けられるのです。

 今回の提案は「受験テクニック本よりも受験小説や漫画を読もう」です。

 中学受験とは、親子で挑む大…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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