強化方針などを巡り、選手と対立している全日本テコンドー協会の臨時理事会が、東京都内で28日正午に始まった。金原昇会長が、理事の総辞職を提案する予定になっている。
金原会長の提案では、協会の経営体制の検証と現職理事の適性の判断、そして新しい理事の推薦を、外部有識者5人に依頼する。金原会長をはじめとする現職理事は、新理事が総会で選定された段階で総辞職し、体制の刷新を図る。外部有識者のメンバーには弁護士の境田正樹氏や筑波大教授の山口香氏、スポーツジャーナリストの二宮清純氏らの名前が挙がっている。
同協会では今年9月、大半の選手が強化合宿に不参加を表明し、強化体制への不信が表面化した。今月8日の理事会で強化体制の一新を決めたが、混乱の責任を取るとして一部の理事が訴えた理事総辞職の提案は、採決されなかった。
この問題では、同協会のスポンサー3社が、契約の解除を決定。総会の議決権を持つ正会員の一部が、全理事を選び直す臨時総会の開催を求める準備を進めていた。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル