山口県下関市は24日、自然環境を地域活性化に生かすため、アウトドア用品大手「スノーピーク」(新潟県三条市)と連携・協力する協定書を交わした。
協定は、アウトドアを生かした地域の魅力向上や観光資源の有効利用などに取り組む内容。第1弾として、関門海峡に面した「あるかぽーと地区」で10月18~20日と23~27日、法人向けに屋外ミーティングの場所としてテントを活用してもらう。個人利用者も含め、バーベキューなどのオプションサービスも提供。市は参加者の反応などを踏まえ、具体的な事業を検討する。
締結式は夕方、下関市役所の新館4階屋上テラスに張られたテントの中であった。演出用に、たき火台も登場。秋を感じさせる虫の声と涼風が加わり、市幹部らがつかの間のキャンプ気分を味わった。今月末までの平日限定でテントやいすなどを設置し、市民らにも体験してもらう。
前田晋太郎市長は「下関は三方を海に囲まれ、自然に恵まれた街。都会的な要素をミックスして新しいことを始めたい」。スノーピークの後藤健市取締役は「景観を含め下関には圧倒的な個性がある。それを生かし、いろいろ仕掛けていきたい」と話した。(貞松慎二郎)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル