デジタル化は障害のある子を救う? 定期試験、入試は 

 1人1台の端末、教科書を原則デジタルに、「情報」の入試新設……。デジタル庁創設を掲げた新政権のもと、教育のデジタル化が急速に進もうとしている。だが、読み書きの障害がある子たちには、「紙と鉛筆」が重視される学校現場で入試を受けることの壁はまだ高い。デジタル化は障害のある子の未来を開くのか。

授業はキーボードOK、でも入試は……

拡大するキーボードで理科のプリントに入力する滋賀県の中3生=本人提供

 「ベルリン陥落1945」「プロイセンの歴史~伝説からの解放」……。滋賀県の公立中学3年の男子生徒(14)は、小学5、6年で、何百ページもある本を読んだ。世界史が好きで2日に1冊程度は読破する。

 だが、文字を書くことが苦手だ。おかしいと感じたのは小2の時。友達に「字が汚い」と言われ、周囲と比べると確かに汚かった。きれいに書こうとしたが、漢字が反転したり行が重なったり。複雑なつくりはわからない。漢字テストは、10問中1問正解がやっとだった。

拡大する滋賀県の中3の男子生徒が、小学校高学年で読んでいた本=本人提供

 おとなしく、授業を乱すことも…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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