「警察庁九州管区 職員証」などという身分証を偽造した疑いで、福岡県の30代半ばの男が佐賀県警白石署に逮捕された。新型コロナウイルスの影響で、デリバリーヘルス(派遣型風俗店)の送迎という職を失ったことが、そもそもの始まりだった。
男の初公判が6月30日、佐賀地裁であり、男は起訴内容を認めた。
検察側の冒頭陳述や、被告人質問での供述などによると、男は専門学校卒業後、派遣社員などの職を転々とし、2018年ごろからデリヘルの送迎をしていた。しかし今年に入り、新型コロナウイルスの影響で経営が傾き、解雇された。
手持ちのお金は千円ほど。住宅ローンなどの返済のため、ツイッターで仕事を探した。
「高収入、完全日払い」。誘い文句が目に入った。怪しいと思いつつ、切羽詰まって応募した。
SNSを通じ指示がきた。佐賀市のJR佐賀駅に向かい、偽の身分証を作るよう指示された。さらに佐賀県大町町の民家に行くよう求められた。ニセ電話にだまされた人から、キャッシュカードを盗むためだった。詐欺だと気付いたが、自分の電話番号や住所などを伝えており、怖くてやめられなかった。
家のところまで行った。指示は…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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