デンソー製ポンプ搭載 安全信じた車は突然止まり、衝撃が父を奪った

 デンソー製の燃料ポンプをめぐり、3年9カ月にわたってリコールが19回繰り返される事態のなか、燃料ポンプの不具合に関連して死亡事故が起きていたことが明らかになった。事故で父親を失った兵庫県の50代の男性が朝日新聞の取材に応じ、当時の状況などを語った。

 男性によると、7月30日午後3時ごろ、魚釣りからの帰り道で、80代の両親を軽自動車に乗せ、高速道路を運転していた。

 鳥取市内のトンネルに入ったころ、異変が起きた。車が減速を始めたのだ。ガス欠かなと思い燃料計に目をやったが、針は真ん中あたりを指していた。

 ただ、いくらアクセルを踏んでも、速度が戻らない。最後はハザードランプを出して走行車線の左脇に停車した。

 「冷房でバッテリーが上がってしまったか」。そう思い何度かエンジンを切っては入れ直したが、タコメーターの針は動くものの、車は動かない。

情報提供は朝日新聞社会部へ

燃料ポンプの不具合やリコールなど情報提供は朝日新聞社会部(shakaibu@asahi.com)へお願いします。みなさんの貴重な情報をもとに取材を続けます。疑問に思っていることや感想もぜひお寄せください。

安全性を重視して選んだはずが

 暗いトンネルの中、高齢の両…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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