トイレ行くふり→無銭飲食容疑、女逮捕 高級店狙ったか

 高級店を狙って無銭飲食を繰り返したとして、警視庁丸の内署が、住所不定・職業不詳の女(44)を詐欺の疑いで逮捕していたことが16日、捜査関係者への取材で分かった。化粧室が店外にしかない店で、用を足しに行くふりをして逃げていたという。調べに対し、容疑を認め、「おいしい料理が食べたかった」などと供述しているという。

 捜査関係者によると、女は2月14日午後5時15分~同8時ごろ、東京都中央区の飲食店で、ビールや焼酎、しゃぶしゃぶなど計15点(約1万2千円相当)を飲食し、代金を支払わなかった疑いがある。

 昨年12月~今年2月中旬ごろ、都心部の銀座、有楽町、大手町地域の高級飲食店で、ひとりで来店した女が1万~2万円台ほどを無銭飲食する被害が約10件相次ぎ、いずれも店内に化粧室がない店だった。

 署は「検挙対策チーム」を結成し、防犯カメラの映像から手配書を作成。被害が確認された地域の高級飲食店が入るビルなどに配布していた。

 2月14日は、被害店舗のビルの警備員から「似た女がいる」と通報があり、張り込んでいた署員が現行犯逮捕した。店内には化粧室があったため、女は逃げそびれたとみられるという。閉店時間になって店側が飲食代の支払いを求めたが金を持っていなかったという。

 同署がほかの店の被害との関連を調べている。


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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