トケマッチ、1月だけで1.5億円の売却益か 2人目を指名手配

福冨旅史 三井新

 高級腕時計のシェアサービス「トケマッチ」の運営会社の元代表が業務上横領容疑で指名手配された事件で、警視庁は12日、同社元社員の永田大輔容疑者(38)=住居不定=についても同容疑で逮捕状を取り、指名手配したと発表した。

 運営会社はネオリバース(大阪市中央区、解散)で、同社元代表は小湊敬済(たかずみ)こと福原敬済容疑者(42)。警視庁は、2人が中心となって腕時計を売却したとみている。

 捜査2課によると、同社は昨年11~12月にキャンペーンと称して多くの腕時計を預かった。今年1月に集中的に売却し、この月だけで計約1億5千万円の売却益があったと同課はみている。

 トケマッチは、所有者から預かったロレックスなど高級ブランド品の腕時計を、借りたい人に貸し出すサービス。運営会社が突然解散し、預けた腕時計が返却されない事態が相次いでいた。

33都道府県警、計173件の被害届を受理

 永田容疑者は昨年12月、東京都内の男性からロレックス1本を預かり、福原容疑者と共謀して今年1月、都内の古物商に170万円で売却して横領した疑いがある。

 同課は、永田容疑者は同社が解散した1月末、福原容疑者と同じ便で海外に出国したとみている。中東ドバイに向かったという情報があり、警視庁は2人の国際手配の手続きを進める。

 トケマッチをめぐって警視庁は3月11日時点で62件の被害届を受理。業務上横領か詐欺の容疑で、被害にあった腕時計は約140本(計約2億4千万円相当)という。

 警察庁によると、8日時点で33都道府県警が計173件の被害届を受理した。(福冨旅史、三井新)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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