学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる公文書改ざん問題で、改ざんを強いられ、自死した近畿財務局の職員だった赤木俊夫さん(当時54)の妻雅子さん(51)が財務省元理財局長の佐川宣寿(のぶひさ)氏に損害賠償を求めた訴訟が27日、大阪地裁で結審した。この日は雅子さんへの本人尋問があり、原告側代理人からの質問に答えた。被告側と裁判官は質問しなかった。主なやり取りは次の通り。
――あなたが俊夫さんと付き合うようになった決め手は
誠実な人で、明るくて活発な人だったことです。笑い声が印象的でした。
――俊夫さんが仕事を嫌がったことは
ほぼなくて、仕事を楽しんでいる感じがしました。
――俊夫さんの性格は
仕事が大好きな人。近所の人に「僕の雇用主は国民なんだ」と言っていて、国民のために仕事ができることに誇りを持っていたと思います。
――結婚生活はどうでしたか
普通の生活だったけど、毎日充実していて、こんなことになるなんて思っていなかったです。
――改ざんの指示があった2017年2月26日のことを教えてください
岡山の母が遊びに来ていたので、梅を見に行っていました。(近畿財務局の)上司から電話があり、「困っているので助けにいく」と言っていたので送り出しました。
(俊夫さんは、上司に対し)涙を流して「(改ざんを)してはいけない」と訴えたそうです。
――改ざんは、俊夫さんにと…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment