トドの大群上陸の宗谷海峡の島 稚内にもウクライナ侵攻の暗い影

奈良山雅俊

 北海道内でも穏やかな日が増え、稚内市からは、雪に覆われたサハリンの山脈がよく見える。凜(りん)とした光景に癒やされるが、ロシアのウクライナ侵攻が宗谷海峡にも暗い影を落としている。

 宗谷岬からサハリンまでは約40キロ。約1キロ沖の弁天島にはトドの大群が上陸し、繁殖地のサハリンへ戻る前の骨休めをしている。望遠レンズで撮影すると、トドの間近まで真っ白なサハリンの島影が迫り、「国境の街」ならではの光景を体感できる。

 稚内市はサハリンの3市と友好都市を締結し交流を続けてきたが、市議会は8日、ウクライナ侵攻を厳しく非難する決議案を全会一致で可決。近く予定されている稚内港からのチャーター船による貨物輸出も中止の可能性が出ている。(奈良山雅俊)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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