米田怜央
東山動植物園(名古屋市千種区)に、新たにトラやオランウータンなど、東南アジアの熱帯雨林に生息する動物たちを間近に観察できる施設が完成し、11日に報道向けに公開された。現地の生態系を分かりやすく学ぶことができる施設で、14日から一般公開される。
「新トラ・オランウータン舎」では、インドネシアのスマトラ島に生息する「スマトラトラ」と「スマトラオランウータン」、ベトナムに生息するキジ科の「コサンケイ」を展示する。いずれも絶滅が危惧されている。
動物の姿を間近に観察できる「ビューイングトンネル」を設置。オランウータンの施設では、高さ約15メートルのタワー遊具などがあり、熱帯雨林の樹上を動き回る生態を観察することができる。トラの施設では、トラが岩を駆け上がったりする様子などが観察できるという。
また、プランテーションと呼ばれる大規模農園の開業が、森林破壊を招いていることなどを説明したボードも展示。動物たちが直面する問題を学ぶための工夫もされている。
東山動物園の今西鉄也副園長(52)は「動物たちも広く利用できる施設を作ったので、本来の姿をよく見てもらえる。ぜひ足を運んでいただきたい」と話していた。(米田怜央)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル