有元愛美子 仁村秀一
レンタルのトランクルームを「武器庫」がわりにし、拳銃や大量の実弾を隠し持っていたとして、埼玉県警は指定暴力団住吉会系の傘下団体組員で40代の男を銃刀法違反(加重所持)の疑いで近く、再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。
捜査関係者によると、男は6月27日、埼玉県川口市にあるコンテナ型のトランクルームの一室に、米国製の拳銃1丁と密造拳銃1丁、それぞれの銃に適合する実弾計約50発を隠していた疑いが持たれている。拳銃はいずれも回転式で、コンテナ内のかごに入れてあったという。県警は同月、組員であることを隠してアパートを借りる契約を結んだ疑いで男を逮捕し、関係先としてこのトランクルームを捜索していた。県警は今後、入手経路や所持の目的について調べる。
暴力団関係者をめぐり、警察が銃器を発見して所有者の特定に至るのは近年ではまれだという。ある警察幹部は「摘発を免れるため、所有者や隠し場所をすぐに変える。警察が情報を得ても古いことが多い」と話す。埼玉県警でも同容疑での組員の摘発は5年ぶりという。(有元愛美子、仁村秀一)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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