産経新聞出版(東京都千代田区)が4月3日に発行予定の「トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇」をめぐり、「トランスジェンダー当事者への差別を扇動する」として出版の中止を求め、応じない場合は販売書店に放火するなどと脅迫するメールが同社に届いた。産経新聞東京本社広報室が取材に明らかにした。
同書は米ジャーナリストの著作の翻訳本。KADOKAWAが「あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇」の題で出版予定だったが、「差別本だ」との批判の中、昨年12月に中止した。
産経新聞によると、脅迫メールが今月19日に同社に届き、29日には同様のメールが届いたという連絡が複数の書店から産経新聞出版にあった。メールはドイツのドメインが使われていたが、日本語で書かれていた。
同社は30日、「多数の人が集まる書店を脅すなど許されない行為です。悪質な圧力に屈することなく、書籍は発行します」などとするコメントを発表した。威力業務妨害の疑いで29日に警視庁に被害届を出したという。(後藤遼太)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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