米国のトランプ前大統領の個人アカウントが米ツイッター社から永久凍結され、世界に驚きが走りました。ツイッターのようなプラットフォーム企業とはそもそもどんな存在なのでしょう。今回の措置は、「表現の自由」の観点から問題をはらんでいるのでしょうか。情報法が専門の成原慧(さとし)・九州大准教授が、いちから説明してくれました。
――そもそも、プラットフォームとはどういう性格のものでしょう。新聞やテレビなどマスメディアとの違いを教えてください。
「プラットフォームは、人々の間の情報・サービス・商品のやり取りをつなぐ場です。ツイッターのように言論や情報をつなげる場もあれば、メルカリのように商品やサービスをつなげる場もあります。グーグルやアップルのアプリストアのようにアプリの開発者と利用者をつなげる場もあります」
「新聞社や放送局など伝統的なメディアでは、記者が自身で取材して記事を書いたり、論説を書いたりして、記者(会社)の責任として公表します。一方、ツイッターのようなプラットフォームの場合、情報を発信する主体は個々のユーザーでその責任も基本的に個々のユーザーが負います。ユーザーが情報を発信する場を提供するのがプラットフォームということです。自身のコンテンツを発信する伝統的なメディアに対し、他人の情報を発信する場を提供するのがプラットフォームなのです」
――プラットフォームには三つの側面があると言われていますね。
「一つが、いまお話ししたよう…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル