中京テレビ 「キャッチ!」 8月9日放送より
あいちトリエンナーレ2019の少女像の展示に抗議や脅迫が相次ぎ、企画展「表現の不自由展、その後」が中止となった問題。各地の自治体のトップ同士が言い争う事態となっています。
9日午前8時半すぎ、送検された堀田修司容疑者(59)。
堀田容疑者は今月2日、あいちトリエンナーレに展示された慰安婦問題を象徴する少女像について、撤去するようFAXで脅迫文を送りつけ、威力業務妨害の疑いがもたれています。
その動機について、「少女像の展示が許せなかった」などと供述。
さらに、あいちトリエンナーレの会場で、「ガソリンだ」などと言いながら、警察官に液体をまいたとして、愛知県半田市の会社員・室伏良平容疑者(29)が公務執行妨害の疑いで逮捕されています。
逮捕者が相次ぐなど混乱が続いているあいちトリエンナーレ。
少女像などが展示された企画展は、安全管理を理由にわずか3日で中止となる異例の事態となっています。
また全国にも余波が。おととい、大阪府の吉村知事は。
「愛知県知事は当然報告を受けているし、分かってやっている。愛知県が主催で行うのは大問題だと思います」(大阪府 吉村洋文 知事)
あいちトリエンナーレの実行委員会の会長である大村知事を批判。さらには…
「辞職相当だと思いますけどね。責任とらないといけないんじゃないですか、ここまでやったら」(大阪府 吉村洋文 知事)
責任問題にあたると言及しました。
これに対し、8日、愛知県の大村知事は。
「はっきり言って哀れだなと。若気の至りだからいいじゃないかでは、すまないんですよね、この発言は。大阪の方に言われるのは非常に違和感を覚えます」(愛知県 大村秀章 知事)
怒りをあらわにし「憲法21条の表現の自由について理解していない」と反論しました。
さらに、9日には、岩手県の達増知事が現在中止となっている企画展について指摘。
「警備が徹底できるなら再開すれば いいんじゃないかな。(過去に)物議を醸した芸術作品を展示するというものは有意義なことだと思う」(岩手県 達増拓也 知事)
逮捕者が出るだけでなく、連日、トップ同士の対立にまで発展しているあいちトリエンナーレ。
大村知事は安全面を考慮し、企画展は当面は再開しない方針を示しています。
また、トリエンナーレについて、有識者による第三者による委員会を設置し、税金を使った芸術祭のあり方などを検証していくことを明らかにしました。
中京テレビNEWS
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