きょう明け方、九州に上陸した台風8号は午後3時現在、長崎県壱岐市付近を北上し、九州からは離れつつあります。一方で、日本の南には台風9号と午後3時に発生した大型の台風10号が存在していて、徐々に北上する傾向です。今週末から来週前半にかけて日本列島に影響が出る可能性もありますので、これらの動向には注意が必要です。
台風8号情報
台風8号は午後3時現在、長崎県壱岐市付近にあって、1時間におよそ25キロの速さで北西へ進んでいます。このあとは朝鮮半島へと進み、あす7日午後3時には日本海に達し、その後温帯低気圧に変わるとみられます。
台風9号情報
台風9号は午後3時現在、フィリピンの東にあって、ゆっくりした速さで北北西へと進んでいます。中心の南側650キロ以内と北側430キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いていて、大型の台風です。今後は勢力を強めながら北西方向へ進み、8日木曜日午後から9日にかけて先島諸島に接近する可能性があります。
台風10号情報
台風10号は午後3時現在、マリアナ諸島にあって、1時間におよそ15キロの速さで北西へ進んでいます。このあとも動きが遅く、ゆっくりとした速さで北へ進む予想です。この海域は海水温度が高いため、台風10号は発達する傾向で、8日午後3時には強い勢力になるとみられます。また、予報円が日を追うごとに大きくなっていて、どの方向に進路をとるかまだ正確には定まっていない状況です。予想進路の西側を通ることになると盆休みの天気の大きな影響が出る可能性があります。
週間予報(全国)
北日本は台風8号から変わる温帯低気圧の影響で、木曜日から天気がぐずつきます。沖縄は台風9号の北上に伴い、海上では次第にシケてきて、木曜日と金曜日は雨となりそうです。西日本と東日本は土曜日頃まで夏空が続きますが、台風10号の北上に伴い、日曜日以降は雲が多くなります。前項で述べた台風10号の進路次第では3連休から来週前半は大きく影響が出る可能性があります。今後も3つの台風、特にきょう発生した台風10号の動向には十分に注意して頂きたいと思います。
日本気象協会 本社 樋口 康弘
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