「黄色いステッチ」のブーツが定番の英国の「ドクターマーチン」と、「赤い靴底」のハイヒールで知られるフランスの「クリスチャン・ルブタン」。海外の有名な靴ブランド2社が、類似品を販売する日本の会社にそれぞれ差し止めを求めた訴訟で、裁判所の判断が分かれた。結果を分けたポイントは何だったのか――。
類似品の販売差し止め求める
ドクターマーチンのブーツは、ロックやパンク文化のシンボルでもある。大きな特徴の一つが黄色の「ウェルトステッチ」だ。足の甲を覆う革と、靴の周りを縁取るウェルト(細革)の縫い合わせに黄色の糸が使われている。
マーチンは、1960年から扱う主力ブーツ「1460」について、よく似た製品を売る千葉県の会社を、不正競争防止法に基づいて提訴した。
同法では、誤認や混同のおそ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル