ドコモ・KDDI、船上基地局の運用開始 輪島の沖合から電波届ける

 能登半島地震によって石川県の一部で通信障害が続いていることを受け、携帯大手のNTTドコモとKDDIは6日、船上から電波を飛ばす「船上基地局」の運用を共同で始めた、と発表した。陸路での機材の搬入が進まず復旧が困難な輪島市の沿岸エリアに電波を届け、一部地域では携帯電話サービスが回復した。

 船上基地局は、NTTグループ会社の海底ケーブル敷設船に、ドコモとKDDIの基地局設備を設置している。輪島市の沖合1・7キロ付近に停泊した船上から電波を飛ばし、基地局から数キロのエリアをカバーできるという。

 両社は2020年、頻発する災害などに備え、連携協定を結んだ。共同で船上基地局を運航するのは、今回が初めてだ。

 ソフトバンクも同日、輪島市内で「ドローン基地局」の運航を始めた。上空に停留させたドローンから半径数キロに電波を届けるものだ。地上の給電装置から有線で電力を供給することで、長時間利用できるという。(松本真弥)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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