消費税率が8%から10%に引き上げられた1日、各地で増税を巡るトラブルが続発した。回転ずし最大手・あきんどスシローでは、約4割弱の店舗がシステムトラブルのため会計時に消費税が「0%」となって税金を徴収できない障害が発生。“免税状態”での営業を余儀なくされた。コーヒーチェーン大手「ドトールコーヒー」やコンビニチェーン大手「ミニストップ」でもレジがフリーズしたり会計を誤計算するなどの障害が発生。鉄道各社でも発券トラブルがあり、波乱の増税初日となった。
深煎りコーヒーのように苦~い増税初日となってしまった。
ドトールコーヒーでは、特定の条件がそろった場合にのみ、レジがフリーズする現象が全国の数店舗で発生した。同社広報部によると、トラブルの原因となった商品は開店から午前10時半まで販売される「朝カフェ・セット」。セットを構成するサンドイッチとドリンクの組み合わせ計15パターンを、ポイントカード「ドトールバリューカード」で全額支払ったケースのみ、レジがフリーズしたという。
同チェーンでは1日から価格の税率を店内飲食(10%)とテイクアウト(8%)で分ける対応をスタートさせたが、今回のトラブルとの関連性は不明。担当者は「かなり特殊なケースではありますが、お客様にご迷惑をお掛けしておりますので、2日の店舗オープンまでに対応致します」と話している。
一方、同様に店内とテイクアウトで異なる税率での販売を開始したスターバックスコーヒーは「順調に営業できています。税率についての問い合わせはありますが、店舗ごとに対応できています」(日本法人広報担当者)とトラブルはなかった様子。10月1日は国際コーヒー機関が定めた「コーヒーの日」。各社ともに新メニューを投入する節目でもあったが、明暗が分かれた形だ。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース