ドラァグクイーンの母は「ママ」になる 従順な妻が選んだ刺激的な場

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緒方江美/アフリーダ・オー・ブラート

 映画「ステージ・マザー」は、ゲイの息子を持った母親が、自分らしく生きる場を切り開く物語です。

【連載】VIVA LA VIDA!

昼は展覧会などの進行を担うアートマネジャー、深夜0時からはドラァグクイーン。二つの顔を持つ緒方江美/アフリーダ・オー・ブラートさんが、現代美術やクラブカルチャー、社会の多様性についてつづります。

 米国テキサス州の田舎町で夫と暮らすメイベリンは、従順な妻であり、聖歌隊でコーラスを教える女性です。ゲイでドラァグクイーンであった息子とは、絶縁状態。ある日、サンフランシスコに住む息子の死を告げられます。

 息子の恋人から「母親が認めるまで結婚はしない約束だった。親族でなければ、共同経営していた店も相続できない」と責められ、やむなく経営難のゲイバーを相続することに。まばらな客席に、覇気の無いドラァグショーを見て、彼女は奮起します。

 観光客を呼び込む経営戦略を…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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