ドライブ・マイ・カー 最高潮の舞台は東広島「まるでオペラハウス」

 米アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した映画「ドライブ・マイ・カー」は妻を亡くした主人公の家福(西島秀俊)の喪失と再生を描き、チェーホフの戯曲「ワーニャ伯父さん」の上演シーンでクライマックスを迎える。観客からわき起こった盛大な拍手の音は、高さのある天井から降り注ぐように響く。舞台となったそのホールは、広島市中心部から車を1時間ほど走らせた東広島市にある。

 2016年4月に開館した東広島芸術文化ホールくらら。文化芸術の拠点としての顔と、市民のサークル活動などが行われる生涯学習機能を併せもつ。くららという愛称は公募で決まった。ホールのある市中心部・西条地区では良質な水を生かした酒造りがさかんで、酒蔵の街で音楽を楽しむという意味の造語「蔵楽」やイタリア語で心遣いを意味する「cura」といった言葉が由来だ。

 くららの館長、森本浩司さん(64)は28日、米アカデミー賞での受賞をテレビの速報で知った。「撮影時はかなり緊張感があったが、今日は監督の喜びにあふれた表情が印象的だった。本当に良かった」と喜んだ。

 ロケは20年11月下旬に2…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment