ナウシカ歌舞伎に武者震い 実写化嫌う宮崎駿監督の条件

 東京・新橋演舞場で12月に上演される新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」の製作発表が30日、東京都内であった。原作は宮崎駿監督の名作漫画で、雑誌連載中の1984年に公開されたアニメ映画は今も世界中で多くのファンを生んでいる。自ら歌舞伎化を企画し、ナウシカ役で主演する尾上菊之助さんは「5年前から準備してきて、船出の今、武者震いしています」と話した。

原作を最大限尊重しつつ

 94年に完結した全7巻の原作漫画をもとに脚本を作り、昼・夜の2部にわたって通し上演する。製作の松竹によると、新作歌舞伎としては異例のスケールの大作となる。物語とキャラクターの名称や個性は原作を最大限尊重しつつ、俳優の演技をはじめ、衣装や音楽、演出などは古典歌舞伎の手法を用いるという。

 菊之助さんは過去にもシェークスピア作品を蜷川幸雄さんが演出した「NINAGAWA十二夜」(2005年)、古代インド叙事詩を原作に宮城聰さんが演出した「極付 印度伝 マハーバーラタ戦記」(2017年)で、意欲的な新作歌舞伎に取り組んできた。

 今回は、戦争によって科学文明…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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