小林太一 マハール有仁州 榊原織和 吉川喬 三宅梨紗子 浅田朋範
なにげなく歩いていると時々、不思議な像に出くわすことがある。誰が、何のために、この場所に?理由を探りました。
ホテルの正面に巨大な顔
大阪・ミナミの道頓堀ホテルを訪ねると、正面に巨大な顔が四つ並んでいた。いずれも柱の一部になっていて、大きな足が顔を支えている。「左からアジア、アフリカ、アラブ、西洋。世界の民族を表しています」。専務の橋本明元(みんげん)さん(46)が教えてくれた。
顔の周りは4・6メートルもある。足の長さは1メートル。5メートルの柱のうち、頭の高さは2メートルだった。マネキン人形製造の国内大手「吉忠(よしちゅう)マネキン」(京都市中京区)が制作した。費用は2千万円。石像のように見えるが樹脂でできていて、中は空洞だ。
ホテルを大改装した1991年、2代目の父が大阪の新しいシンボルを作りたいと考えた。インパクトの強さに当時取材が殺到し、今も写真を撮る人は多い。橋本さんは「人の印象に残るのは顔。世界中の人をお迎えしたいという思いを込めたそうです」と話した。(小林太一)
ゴゴゴゴ…道路脇に漫画の効果音が
「ジャーン!」
JR羽咋駅(石川県羽咋市)の改札を出るやいなや、目に飛び込んできたのは、幅2メートルほどのカタカナの石彫オブジェ。駅前ロータリーから商店街に向かう途中にも、「ゴゴゴゴゴゴゴ」「ドドドドドド」と擬音のオブジェが道路脇で異彩を放つ。
漫画でおなじみの効果音が立体化し、現実の世界に飛び出す意外性。そこに思わずニヤリとしてしまう。2005年に駅前の商店街組合が町おこしの一環で彫刻家から借りて設置したものだという。
羽咋といえば、車で海岸を走れる「千里浜海岸」が人気のインスタ映えスポットだが、このオブジェも負けていない。商店街組合の理事長で、生花店を営む金井亮太郎さん(61)は「他県の人が写真を撮って楽しんでいる姿を見ると、こっちもうれしくなる」と話す。(マハール有仁州)
松江市東出雲町の国道沿いに…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル