鳥取県西部の大山(だいせん)周辺で、ブナ科の広葉樹が枯れる「ナラ枯れ」の被害が深刻化している。だが、地元自治体の一つ、伯耆(ほうき)町は今春、原因となる甲虫を捕らえるわなの設置を見送った。新型コロナウイルスの感染が広がるなか、「やむを得なかった」と担当者は振り返る。
ナラ枯れは体長4、5ミリの甲虫、カシノナガキクイムシ(カシナガ)が運ぶナラ菌というカビによって、樹木が枯れる伝染病。枯れた樹木は葉がしおれ、紅葉でもないのに葉が茶色や赤褐色に変色する。一度枯れた木が生き返ることはなく、景観の悪化に加え、倒木や土砂災害などへの影響が心配されている。
国立公園の大山周辺では201…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル