黙って置き去りにされた段ボール
ここは出雲市にあるペットサロン ツインハート
ペットの美容院に猫カフェ、犬や猫に関わるグッズなどが並ぶお店だ。
5月31日、お店の外に段ボールが2つ置かれていた。
中には生後1ヵ月くらいの子猫5匹そして、「可愛そうなので見て上げてください…」と書かれた手紙も入っていた。
NPO法人 アニマルレスキュードリームロード 原 ゆかりさん:
ペットサロンの店先に捨てると、なんとかしてもらえると思われると思うんですけど…、名前も名乗らずに、ただここに置かれても…その子を譲渡するのは、すごく大変で…とりあえず相談してほしいって思いますね
原さんはペットサロンのスタッフをする傍らNPO法人アニマルレスキュードリームロードの代表をしている。保健所に収容されてしまった犬や猫を引き取り、新しい飼い主のもとへ渡すまでの保護活動や年間30回以上の譲渡会も開いている。
お店の裏には猫や犬が入るゲージが積み上げられており150匹近くの犬や猫がいるという。
行き場のなくなった猫や犬が年間約100匹以上ここにやって来るそうだ。
餌やりや小さい子猫には…授乳、そして部屋の掃除…これらは全てボランティアの手により行われている。
保護ネコや殺処分は減少
島根県のデータによると、ここ数年、保健所に収容されたネコや、殺処分された猫の数は減ってきている。
その背景には、保健所に収容されたネコを、一時的に保護し、新たな飼い主の元へ譲渡する原さん達のような活動が大きく貢献している。
この場所に来たことで繋がった“命”…それを繋いでいくスタッフ…
しかし、原さん達は、ここが「ゴール」ではないと話す…
NPO法人 アニマルレスキュードリームロード 原 ゆかりさん:
ここにいることが幸せではないので…ここは一時的に預かる場所だと思っているので、お家で飼われることが一番の幸せだと、その子もちゃんと譲渡していきたいと思います…
広がる“啓発活動”
一方、保健所にとってボランティアは欠かせない存在だ。
松江保健所では、職員と一緒に10年前から20名近くの個人ボランティアが、収容される猫や犬のケアを行っている。
松江保健所とボランティアが一緒になり、初めて開いた動物愛護のイベントでは活動の現状をパネルで公開したり、訪れた人に、猫や犬の正しい飼い方などを指導した。
個人ボランティア:
このイベントを通じて、引き取ってみんな良い子だとアピールしたい…
とにかく捨てたりはしてほしくない、最後まで責任をもって飼ってほしいと思います…
救えない命も…
5月、出雲市内のごみ置き場に3匹の子猫が紙袋に入れ捨てられていた。
しかし今は2匹しかいない…。保護して間もなく1匹は衰弱して死んでしまった。
ここに来ても救えない命もあるという現実…。
NPO法人 アニマルレスキュードリームロード 原 ゆかりさん:
産まれてすぐ亡くなるっていうのは本当にかわいそうなので…産まれて捨てるようなら“産まれないように”すればいい。避妊手術がかわいそうっていう人がいるかもしれないですが、捨てられる子猫をなくして行きたいので避妊手術を啓発していきたい…
【山陰中央テレビ】
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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