ネットの安全訴え講演2千回 グリー社員が伝えたいこと

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文・鶴信吾 写真・角野貴之

ネットのトラブル防止のための講演を続ける 小木曽健さん(47)

 ネット企業「グリー」社員の小木曽健さんは、インターネットのトラブルを防止する方法について、学校や企業で講演している。説明の仕方が記憶に残る、と人気を集め、年間の講演数は300件以上にのぼることも。ネットは日常とは別の空間だという思い込みを正す「伝道師」として、今日も話し続ける。

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 今までこなした無料の出張講演は約2千回になる。ネットゲーム大手グリーの社員として「インターネットで絶対失敗しない方法」をテーマに中高、大学や企業を訪ね、ネット掲示板やSNSで炎上やトラブルを防ぐすべを伝える。

 原点は歌手をめざした青山学院大の学生時代。デモテープづくりでパソコンを使い始め、卒業後はIT企業を渡り歩いた。

 2010年に転職したグリーでは、利用者がSNSのトラブルに巻き込まれる事案が頻発していた。任された仕事は、ネットパトロール。事件の温床になるような書き込みを目視と検知システムで探して警告と削除を繰り返す。1年で問題事案は一掃された。

 このころから、「ネットの安…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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